ほうれい線にボトックス注射はNG?
シワにはボトックスというイメージがある方も多いのではないでしょうか?しかし、ボトックス注射は、ほうれい線のような固定シワは向きません。さらに、ほうれい線にボトックス注射をしたら、失敗してしまう可能性が高くなります。この記事では、ほうれい線にボトックス注射をしたら、どのように失敗してしまうのか、ボトックス注射はどのようなシワに効果を発揮するかなどを詳しく紹介していきます。また、他のほうれい線施術との効果の違いなども合わせてみていきましょう。
ほうれい線にボトックス注射をしたらどうなるのか?
ほうれい線にボトックス注射をすると、失敗してしまう確率が高くなります。ボトックスとは、ボツリヌス菌から抽出されるタンパク質の一種です。これには、アセチルコリンという神経伝達物質の伝わりを弱める働きがあり、ボトックス注射をすると、その部分周辺は筋肉を動かそうとしても動かせない状態になります。
ほうれい線にボトックス注射をすると、顔の下半分はほとんど動かせなくなり、笑顔が不自然になってしまいます。ボトックス注射の効果は、数ヶ月間持続します。ほうれい線にボトックス注射をすると、日常生活にも影響してしまうため注意が必要です。
ボトックス注射が効果的な治療部位とは
ボトックス注射は、目元のシワや口元のリフトアップ、額のしわなど表情筋によって起こるシワにのみ有効です。そのほかにも、エラ張りを解消して小顔に見せる効果や手汗・ワキ汗を改善する効果も期待できます。ほうれい線は表情筋によるシワではなく、口と頬の境目にできる溝です。この溝は、頬のメーラーファッドパットと呼ばれる脂肪が下がることで生じます。そのため、表情筋によるシワを取るのに有効なボトックスでは、ほうれい線の改善はできません。
ほうれい線に効果的な治療方法とボトックスの効果との違い
ヒアルロン酸注入
ほうれい線に効果的な治療方法はいくつかありますが、最も手軽にできる治療方法が「ヒアルロン酸注入です。ヒアルロン酸とは、N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸によって構成された高分子物質です。このヒアルロン酸を、ほうれい線の溝に注射すると、わずか10分程度でシワが薄くなるのを実感できます。ほうれい線のシワ伸ばしだけではなく、豊胸手術や涙袋形成などさまざまなプチ整形にも使用されています。
ヒアルロン酸は安全性が高いことでも知られています。また、「ヒアルロニダーゼ」と呼ばれる専用の分解注射も存在するので、万が一、注入の位置を間違えたり、膨らみ過ぎてしまった場合でも、すぐに対処することができます。しかし、ボトックスには分解注射がありません。つまり、ボトックス注射に失敗しても、ボトックスの効果が自然になくなるまでそのままの顔で我慢しなくてはいけません。
- ※1 化学と生物ヒアルロン酸
照射系の治療
高周波や赤外線、レーザーなどを用いた照射治療は、注射したり切開するのに抵抗がある方におすすめの治療方法です。ほうれい線を薄くする・消す効果だけではなく、たるみ解消やリフトアップ、美肌効果なども期待できます。
スレッドリフト
スレッドリフトとは、溶ける糸や溶けない糸、金の糸などを使用した治療方法です。ほうれい線だけではなく、フェイスライン全体をリフトアップすることができるのが魅力。また、ボトックス注射は数ヶ月で効果がなくなるのに対し、スレッドリフトは半永久的な持続効果があるのが特徴的です。
リフトアップ整形手術
リフトアップ手術は外科手術によって、たるんだ頬を引き上げる治療方法です。照射系治療や注入治療に比べてシワやたるみ改善効果が高く、持続時間が長いのが特徴的です。ただし、切るタイプの治療方法ですのでリスクが高く、他の施術方法に比べて腫れや痛みも強いというデメリットもあります。