糸の種類から見る3種類のほうれい線治療

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糸を使用した切らない治療<br>(スレッドリフト)

ほうれい線の治療方法 糸を使用した切らない治療(スレッドリフト)使用する糸の種類から見るスレッドリフトのほうれい線の治療効果

糸によるほうれい線治療の種類とメリット・デメリットを解説

美容外科や美容皮膚科で行われているほうれい線の糸治療は、糸=スレッドを使った治療として、スレッドリフトとも呼ばれています。スレッドリフトは、溶ける糸・溶けない糸の大きく2種類あり、さらに溶けない糸の治療の一つに、純金を使った特殊な治療として金の糸が存在します。これらの糸治療にはどのような特徴があるのでしょうか。各治療のメリット・デメリットを解説します。

溶けない糸によるほうれい線治療

一度の治療で長期的なリフトアップ効果を期待する人におすすめ

溶けない糸は皮膚に吸収されずに残る糸を使い、皮下組織を引き上げる治療法で、スプリングスレッドリフトやシルエットリフトなど、様々な術式があります。皮膚に吸収されないので溶ける糸よりも効果が長持ちしやすく、3年程度は効果が続くと言われています。なかでも、伸縮性のある糸を使ったスプリングスレッドリフトは効果が長持ちしやすく、効果が5年以上続くケースもあります。リフトアップ効果が高く、進行したたるみに悩んでいる方も、治療直後から印象がガラリと変わります。

溶けない糸のメリット・デメリット

メリット
3~5年と長期的な効果が期待できる
溶けずに残るため、長期的なリフトアップ効果が期待できます。
皮膚にメスを入れることなく、大きなたるみを改善できる
こめかみ付近に極小の穴を空けて糸を埋め込むので、皮膚を切開する必要はありません。
伸縮性のある糸を使えば、自然な仕上がりが期待できる
従来の糸は伸縮性に乏しく、不自然な仕上がりになる懸念がありましたが、近年は表情筋の動きに合わせて収縮する糸が登場し、自然な仕上がりが可能になりました。
デメリット
効果が永久に続くわけではない
痛みや腫れを伴いますが、効果が永久的に続くわけではありません。また、糸を一度入れると取るのが困難なこともあるため、数年後に再手術を検討したい人は、溶ける糸の方が良いかもしれません。
引っ掛かりが取れてしまう恐れがある
伸縮性に乏しい糸だと皮下組織を上げるときにコグが取れてしまい、効果が失われてしまう可能性があります。
頭痛に悩まされる人もいる
糸の固定の仕方によっては、頭痛や引きつれが起こることがあります。

溶ける糸によるほうれい線治療

将来再手術を検討したい人におすすめ

溶ける糸は体内で吸収される糸を使った治療法です。糸を挿入した後はゆっくりと体内に吸収されていき、半年~1年後には溶けてなくなります。糸が埋め込まれると皮下のコラーゲンやエラスチンが増生され、糸がなくなった後も引き締め・引き上げ効果が続くのが特徴です。溶けない糸とは違い、糸が吸収されたら再手術を受けられるのもメリットの一つ。たるみが後戻りしても再び改善することができます。溶けない糸よりも高価の持続期間は短いものの、リスクの少なさに魅力を感じる方が多く、最近は溶ける糸が主流となっています。

溶ける糸のメリット・デメリット

メリット
再手術を受けられる
溶けない糸は除去が難しいケースがあり、たるみが後戻りしても再手術を受けられない可能性がありますが、溶ける糸は再手術を受けることが可能です。
心理的な負担が軽い
異物が残り続けることに抵抗がある人も安心して施術を受けられます。万が一、失敗しても永久的に残るわけではないので、溶けない糸に比べると心理的な安心感があるでしょう。
素材によっては効果が長持ちする
溶けない糸に比べると効果の持続期間が短いですが、近年は柔軟性と持続性を備えた素材が増えており、2~3年くらい効果を実感できるようになっています。
デメリット
溶けない糸に比べて効果が短い
糸が溶けると効果が弱まるため、素材によっては1年程で効果が切れてしまうケースがあります。
必ず溶けるとは保証されていない
場合によっては糸が溶けずに残ってしまうこともあり、数年後に糸が飛び出してしまうトラブルも報告されています。
頭痛に悩まされる人がいる
溶けない糸と同様、こめかみ付近から糸を挿入して引き上げる手術なので、引きつれや頭痛を伴う人がいます。

金の糸によるほうれい線治療

顔全体の若返り効果を得たい人におすすめ

金の糸はその名の通り、純金の糸を埋め込む施術です。溶ける糸、溶けない糸と同様のメカニズムで、糸を皮膚下に埋め込むことでコラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌の若返りを図ります。金の糸は溶けずに残りますが、たるみを引き上げる効果はそこまでありません。そのため、リフトアップよりも美肌や若返り目的を重視する人に向いていると言われています。金そのものの美肌効果は科学的に立証されていませんが、「肌がきれいになった」と実感する人も多いです。

金の糸のメリット・デメリット

メリット
総合的な美肌効果が得られる
毛穴の開き、しみ、小じわ、たるみ、新陳代謝など、あらゆる肌トラブルを改善できると言われています。美白効果を実感する方も少なくありません。
仕上がりが自然
たるみの引き上げに関しては物足りなさを感じるかもしれませんが、コラーゲンやエラスチンが増生されることで、お肌にハリが生まれます。
効果の持続期間が長い
金は変性する心配がないため、効果が長続きすると言われています。加齢による衰えを加味しても、5年程は効果を実感できるでしょう。
デメリット
安全性と効果が保証されていない
金の糸は医学的な根拠が証明されておらず、医師の間でも推奨派と非推奨派で分かれています。アレルギーの報告もあり、長期に渡り体内に埋め込むことで、予期せぬトラブルが起こる可能性もあります。
MRIなどの検査が受けられない
金を埋め込んでいるとMRIなどの検査が受けられず、病気の発見が遅れてしまう恐れがあります。
一度埋め込むと取り出すのが難しい
溶けない糸と同様、一度糸を埋め込むと周辺組織の細胞に取り込まれてしまい、摘出したいと思っても取り出せない可能性が高いです。
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